タイルはレトロ空間にかかせない素材
TILE
古民家、昭和レトロ建築、渋ビル、、、私たちの大好きな古きよき建物に必ず使われているタイル。貼り方や色の混ぜ方などひとつひとつ独特で、誰が考えたんだろう?と、何時間でもみていられるほど。50年、100年以上経っているのにその色やデザインは色あせることはなく、そこにたたづんでいます。そのタイルの表情は劣化するどころか、輝きを増しているようにさえ見えます。焼き物にしかないムラや風合い。欧米では家具に使われることも多く、ビンテージ家具にもタイルを使ったテーブルやオブジェが多数存在します。そこから着想を得て、タイルテーブルやタイルキッチンなどのオーダーメイド家具を製作し、タイルをもっと身近に、またタイルの魅力を直に感じてほしいと思っています。
タイルの歴史
日本で「タイル」という名称が統一されたのは大正11年(1922年)。なんと令和4年(2022年)で100周年の歴史があります。明治時代の西洋建築の様式をとりいれたところから始まり、昨今復元された東京駅丸の内駅舎やフランクロイドライトの帝国ホテルに代表されるレンガ使いからタイルは発展してきました。高度成長期にはあらゆるビルや商業施設に使われ、公団住宅や一般住宅に浸透してきたタイル。トリムソウが家具や内装で使っているタイルはそのほとんどが岐阜県多治見市産。多治見市は奈良時代から受け継がれてきた1300年の歴史を誇る美濃焼の産地で、脈々と受け継がれた伝統技術があること、質の良い土が採掘されることから、大正時代以降、新たな産業としてタイル産業が発展してきた歴史があります。現在でも国内シェア70%を占める多治見の日本製国産タイル。昭和レトロに代表される小さなモザイクタイルに関してはなんとシェア90%!海外製にはない、どこかなつかしい感じがするのはこの日本の風情がのこっているからかもしれません。昭和レトロが大好きなトリムソウにピッタリな日本製タイル。この歴史ある日本の産業を衰退させないためにもタイルを家具にも内装にも使い、タイルの魅力を発信し続けたいと思っています。
タイルへの誤解と本来の価値
タイルは汚れやすく手入れが面倒、そんなイメージはありませんか。その所以はタイル自体というよりはタイルとタイルの隙間を埋める目地に汚れ、カビが湧くということではないでしょうか。そんな理由からタイルが一時お家の中から消えたことがあります。ツルツルして手入れが簡単といわれるキッチンパネルが台頭してきたのはそんな背景があります。しかしそれには大きな誤解があります。タイルは焼き物で表面を釉薬でコーティングしているので、熱に強く、水にも強い。さっと拭けば表面のよごれも取れるし、中に浸透することはなくすぐ乾きます。問題の目地の汚れですが、時代が変わり、現在の目地材には汚れの付着を防いだり防カビ性能が配合され、かなり汚れにくくお手入れもしやすくなっています。また目地は白いイメージですが、コーヒーなどのシミが気になる人は濃いめのグレー目地がおすすめ。そして何よりタイルの魅力は空間に彩を与えてくれること。星の数ほど建材はありますが、タイルほど、色やデザインが多種多様で壁にも床にも家具にも使え耐久性もある建材はありません。近年そんなタイルの価値が見直され、若い世代にも浸透しつつあることはとても喜ばしいことです。
タイルの魅力
耐久性があり、お手入れが簡単
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タイルは汚れや染みに強く、お手入れが比較的簡単です。タイルの表面は滑らかで防水性があるため、普通の掃除や湿った布で拭くだけで汚れを取り除くことができます。さらに、タイルは耐熱性も優れており、熱や湿気による変形や劣化の心配はありません。タイルを用いた家具は耐久性に優れ、手入れはとっても簡単。
家具、建築などタイルの魅力を発信しています
TILE FURNITURE BLOG'S
流行に左右されない普遍的なタイルを選ぶ
レトロでなぜか落ち着く。。。そんな空間づくりをする上で大事にしていることがあります。それは“流行に左右されない“ということです。何でも流行があり、タイルの色やデザインにももちろんそれはあてはまります。テレビのセットやCMで見るタイルが一緒のもの、またカフェなどで使われているタイルがどこも同じ感じ、、、など感じたことはありませんか?流行は時代の流れではありますが、個人にとって家具や内装はずっと残っていくもの。何年か経って、このタイルあのころ流行っていたよね、みたいに感じるのは嫌だなと思います。タイルの種類やカラー、サイズは、お客様の希望に合わせて選択できますが、流行に左右されず何年たっても色褪せない普遍的なタイルを提案しています。
タイルの組み合わせで唯一無二のデザインを。
タイルの種類や色、形状などは千差万別。流行に左右されない定番的なタイルでも色をくみあわせてストライプ柄にしたり、2パターンのタイルを組み合わせればデザインは無限大!自ら選んだタイルを使って作る自分だけのタイル家具や内装は、唯一無二で毎日愛でたくなります。そうするとその家具は自然と長く使うことになります。毎日愛着ある家具に触れ、生活できる時間は何者にも変え難く、小さなことですが毎日の日常はとても豊かなものに。リフォームやリノベーションなど、既存の家具やお部屋に合わせたタイル施工も可能です。お引越しやリフォームなどのタイミングでタイル家具を取り入れてみませんか?