あなたの家のドアは何からできていますか？

前回の投稿フローリングが何からできていますか？の続編、ドアって何からできているか知っていますか？こちらもフローリング同様知らない人が多いのが現状。よく「このドア塗れますか？」という問い合わせをいただくのですが木製ではないドアのことが多く、いわゆるシート貼りのもののため、塗れないことはないけど、塗料が剥がれる可能性があります。とお答えします。

昨今DIYブームに乗ってさまざまな機能性塗料が発売されました。下塗り材の総称をプライマーといいますが、シート貼りのドアでもそのプライマーをぬれば塗料がはじくことなく塗装できるようになります。しかしながらドア自体に塗料が染み込んでいるわけではなく、あくまで表面にぬったプライマーに密着しているだけなのでなにかぶつかったりひっかかったりすると表面がめくれてしまう可能性があるのです。

では木製のドアだったらどうでしょうか？木製といってもフローリング同様無垢材の場合、表面だけ木の突板の場合、またベニヤできているドアもたくさんあります。このいずれも塗装は可能です。もちろん表面にラッカーやニスなどテカテカの仕上げ材が塗ってある場合はそれを剥がしたりする必要はありますが、基本何回でも塗り直しは可能です。
 

昨今の住宅ではなぜかドアは軽視されがちな傾向にありますが、ドアも部屋の印象を大きく左右します。またどこにドアをつけるか、ドアの数量によって家具が置きづらくなったり、通りにくくなって動線が悪くなったりするのでつける位置もとても重要になります。今日は素材について、の投稿なのでこれに関してはまた別の機会に。。。

ドアの素材にあわせたドアハンドルやガラス選びも重要。それを選ぶ作業は本来とても楽しい作業です。レトロ工務店では古い建具からガラスだけ再利用して新しいドアのガラスに再利用し、造作ドアを作っています。古いガラスはいまではないさまざまな柄があり、貴重なものなのにどんどん捨てられている運命にあります。縁あって救出できた古建具たちも建具としてはちょっと使えないかも。。。というものもたくさんあります。そういう場合はガラスだけ使うわけです。

今回写真を載せた造作ドアも古ガラスの再利用、ガラスの形も菱形にカットしつかったので新しく作ったドアには全くみえませんよね。この窓の取り方もいろいろあります。縦型、横型、大きくとったり、小さくとったり。どういう部屋か、どんな環境かによってドアの窓の必要性、形状もかわってきますが、造作ドアないちから作るので自由自在。

レトロ工務店ではドアをインテリアの一部としてとらえ、見た目も使い勝手もその状況に応じてオーダーメイドしています。